四方山


ゼロ分やる
電車に乗っていると父母に小学校低学年くらいの男の子二人の親子が乗ってきて、会話を繰り広げます。

最近は電車の中でポータブルのゲーム機で遊んでいる方を大人も含めて散見するようになりました。携帯電話でもゲームができる世の中ですから、別に珍しくもない光景と言えます。

僕は古い人間ですから、家族で出かけるというようなときに、一人で口をアングリと開けてゲームをしているような子には否定的な立場です。親も与えておけば静かだからいいのでしょうが、これは確実に物質による心の充足。あまり好きになれません。

その親子の末っ子が「かえりはケータイをかしてね」と母親にいっています。きっとゲームをやりたいのでしょう。しかし母親も「電池がなくなっちゃうからだめ」、と嘘でしょうけど面倒くさそうにいっています。

子どもも、「じゃぁちょっとだけ、、、30ぷん!」とそれってちょっとか?という時間で交渉します。親はあいかわらず、電池を理由に却下します。本当の理由をいうのが面倒とはいえ、まさに子どもだましの理由です。

子どもは諦めません。「じゃぁ、5ふん」「だめ」「ゼロプン!」「・・・」嫌そうにそれじゃできないじゃないという母。子は猛然と「違うよ、ゼロプンやるんだよ!」と答えます。

僕としてはまず子どもに「ゼロプン」てなんだよ、「ゼロふん」だよと言いたいところなのですが、それは小さなことなので見逃します。しかし「ゼロプンする」には母親へ突っ込みたい。

なんと数学的回答!親も嫌な顔をしている場合ではありません!この子はひょっとすると小学校低学年にして、中1の正負の数の理屈に手をかけているのかもしれない。マイナス5分する、とか言い出すかもしれません。

それを親が見逃した所にちょっと突っ込みを入れて上げたかった。子どもの可能性ってすごいなと思わされました。

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