四方山


算数と想像力
僕は算数、数学を受験学年では指導しませんでしたが、非受験算数は毎週教えていました。教えていると、算数、数学系の文章題ほどその子の国語力や数学センスは問われるのではないかなぁと思いました。

解かせていると、文章題の中身からはおよそ何の関係もなさそうな数字が計算式に登場したりするので、「これはどこから出た数字?」と聞きます。すると、「んー、なんとなく」

なんとなくで正解するはずもなく、当然不正解で、その数字が出てくる理由がないものは使っちゃダメ、と指導することから始まります。そういう想像力というか、完全に無から有を作るというか、適当なわけですが、それはあるらしいのです。よく分からない場合はそれを適当な想像力で埋め合わせる。

想像力はもってもらいたいですが、これはいただけない。全く逆に、少しは想像してくれよ、ということもありました。

小学6年生算数でやっかいな単元の一つと言えば早さ。これが全く想像力が働かない子が多かった。

早さの考え方もさることながら、単位変換ができないから答えがとんでもない値になることがしばしばありました。例をあげると分速○メートルで4時間半進んだら、何キロメートル進むか、といった問題がだめなわけです。結局単位変換から勉強し直しという事態に陥ります。

それはやむを得ぬとして、少しでもでてきた値を検証してみれば、その異常性に気がつくはず。時速150キロメートルで走る人間とか、時速3センチメートルしか進まない自動車とか、分速2キロメートルで走る人、とか、常識的に考えれば絶対におかしい数字が目白押しなのです。

僕はそう言う非常識な答えがでてくるような問題でも構わないとは思いますが、だいたいは常識的な数値がでて来るものです。

1日で彼は車で何キロメートル走ったかという問いに4万キロメートルとかは、おかしすぎる。地球一周はさすがにしないでしょう。それは算数の問題にするより、冒険記を出版したり、以下に一日で地球を一周するかのドキュメンタリーにした方がいい。

そういった想像力が全く働いていないようで、早さの理屈+でてきた答えが常識的かもチェックさせないといけませした。

彼らが将来車で出かけるとして距離がどれくらいだから、時間はこれだけかかるといった想像を働かせることはできるのでしょうか。カーナビがあるから到着時刻はだいたい知れるという次元は、人間の力の低下でしかないのですが。

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