四方山痛かった話2 ゲームセンターにバイトで勤めていたときのこと。朝一番で搬出する作業があり、Tさんと2人で行うことに。 搬出メニューは屋外の乗り物(100円入れると揺れる乗り物)をいくつか。常識的に考えれば決して2人で下ろせるような代物ではない。いくつか下ろした中で覚えているのは追跡体感パトとジャイアントアンパンマン。2つともでかい。まだジャイアントアンパンマンはキャスターがついているからいいものの、体感パトは古くて、台車に乗せないといけない。 ボディとシャーシに別れていてどちらも重い。この時点で、すでに妙な背中の鍼を感じていたものの、2人で作業するしかなく続行。続いてアンパンマンを下ろす。自分の背丈よりも大きなアンパンを万歳をするような形で押した瞬間、背中の左側が猛烈に引きつるように痛む。最初腰かと思ったらどうも背中、それもスジかと思いきや、筋肉の部分が痛い。立っていられない激痛。それでも搬出完了。終わった瞬間倒れる。 不運は続く、春先で風が強いこともあり、アルペンというエアトランポリン(全長25mを越す巨大なもの)が宙を舞う。たっぷり2-3mは上空へふわりと上がり、5mほどずれた位置に着地。 中には先ほどのTさんともう1人Iさんが中の掃除をしていたのだけど、声にならない「どぅわあ〜!」とよく分からない雄たけびが聞こえる。痛む背中をさすりながら、「飛んでる、飛んでる!」と喜ぶ僕。この後さらなる地獄が待っているとも知らないで。 ずれてしまったアルペンを下の位置へ戻さねばならないため、このときいた人数5人中4人で掛け声とともに引っ張る。その瞬間、背中が断末魔の叫びを上げる。「ァグッ!」僕はもう声すら出ない。空気を抜いたアルペンの上に横たわる以外何もできない。人すら呼べない。 しばらくして僕が居ないことに気づいて探し始めたようなので、かろうじて無事な右手を振って気づいてもらい、担がれるように救出してもらいました。 左の背中は今でも持病の如く、冬には痛みます。 前のページへ戻る | ||