四方山


そろばん
そろばんの弾をはじくためのそろばん いとこの子がまだ小学校の低学年くらいで、僕が高校だったときのこと。夏休みに田舎へ行ったらその子も来ていて、色々遊んであげたりしていました。

そろばんを習っているという話を聞いたので、どれどれと思って、さいころを5つほど転がして、すべて足すという単純なゲームをすることにしました。そろばんを習っているなら足し算くらいは速かろうと。

ところがこれが結構遅い。そうか、そろばんを習っているからとはいえ、計算が速いとは限らないのかなと思っていたら、いとこが一言。

「そろばんの指使っていい?」

つまり、まだ頭の中にそろばんが描けないので、指ではじく動きをしていいか、というわけです。

この一言に僕は唖然。何のためにそろばんを習っているのやら。別にさいころの目を足すために習っているわけではないでしょうが、他で活かせないのではそろばんの玉をはじくためだけにそろばんを習っていることになってしまう。

これでは意味がない。事の初めですから、そんなものだといわれればそうなのでしょうが、日常生活と習っていることが全く別次元にあるということは、タダの頭でっかちを育てるだけになるのだな、と痛感しました。

少なくとも、そろばんを習得することが目的なのではなくて、あくまで手段なのだということを感じさせながら指導しないといけないのだろうなと、高校時分に思ったものでした。加えていうならば、僕は高校時分からひねくれていたということも今思うと分かります。

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