四方山


やばい
電車に乗っていると、中学生か高校生辺りの年の男の子たち数人が話しているのが聞こえてきました。

「マックのハンバーガー、まじやばい」
どうやらマクドナルドのハンバーガーがシンプルでおいしいと言っているらしい。
「トマトはまじやばいね」
今度はトマトのドロッとした所が嫌いだと言っています。
文章だけだと好きなのか嫌いなのかサッパリ分からない。

本当は僕の後ろ側でこれらの会話は交わされていたのですが、あまりに面白くてつい振り向いてみてしまいました。

さて、「やばい」という言葉はなんだろうか、と電車の中で考えてみます。「い」で終わっているから形容詞だろうなぁ、すると「やば」ってなんだろうなぁ、と。帰ってきてから辞書を見ますと、簡単にいうと「法に触れそうでつかまりそうなこと」だそうな。そりゃ確かにやばい。

すると、先ほどのを直訳しますと、「マックのハンバーガーはシンプルでつかまりそう」「トマトはまじ法に触れるね」なわけです。別にそこまで僕も頭が固いわけではないですから、肯定的な意味合いに使われていることぐらいは分かっています。「全然」が否定と肯定の両方で使われているようなものでしょう(「全然」は昔から強めで使われていたようですが)。

言い古されたことなのでしょうが、語彙が貧弱だなぁ、と思わざるを得ません。言葉をたくさん知っていればいるほど、表現能力は豊になることは間違いないはず。言葉を知っている=表現能力が豊か、とは直結しませんが、少なくとも語彙の乏しい人よりも豊富な人の方が一般的には表現能力が高い。

その程度の語彙力で彼らが困らないのは相手もその程度の語彙力だからに他ならず、そこから一歩でも外に出たら会話にならないのではないでしょうか。文章力・会話力・語彙力、つまりコミュニケーション力が落ちるということは、とりもなおさず文化の衰退だと思っていますので、もう少し国語力強化をしてほしい所です。

昨今、小学校で英語教育をすべき、いやその前に国語だ、という論がありますが、英語は置いておいて国語力を高めなくてはならないことだけは間違いないと思います。

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