四方山


関わりを求めて
日本のネット人口は7千万人を越え、携帯電話の浸透度たるや恐るべきものがある。情報への自由なアクセスが可能になり、いつでもどこでも連絡が取れるという非常に便利な時代が到来したことは疑う余地がない。

中学生くらいになると、半数ぐらいは携帯電話を保有し始める。そこには利便性以上にコミュニケーションツールとしての役割の方が大きなウエイトを占めている。

そのやり取りが大した内容ではない、ということは置いておくとして、一般的にも特にメールがこれだけ発達したというのは特筆ものといえる。単純に考えればそれだけコミュニケーションに餓えているということになる。

しかし、実際にはコミュニケーションに餓えているからとはいいがたい側面が強い。先ほどの中高生あたりの大した内容を伴わない一言二言のメールも、すぐに返信しないと友達の関係にひびが入る(それしきでひびが入る友達関係なのですかね)とか、大人になってもIT系の企業だと目の前にいる人に言った方が早そうなことまでもメールを発信し、むしろ没コミュニケーションが発生したりしている。

しかも、メールの場合は面と向かって言いにくいことが、言いやすいという長短兼ね備えた特徴も併せ持つ。言いにくいことは本来ならそれこそ口頭でが良いであろうに、メールで済まそう、という安直な発想にも陥りやすい。

従って本当はコミュニケーションを欲していて、そこに嘘はないのでしょうが、結果的に真逆の没コミュニケーションが頻発する事態が発生している。そうすると、対人関係能力が落ちるので、まともに口を利くことができなくなってしまう可能性をも秘めている。

コミュニケーションを求めてコミュニケーションから遠ざかるというもったいない状況を打破するには、やはり、機械を通す必要のない場面でのコミュニケーションは肉声で面と向かってという方が良いということでしょう。

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