四方山


講師適正
教員・講師など前に立って指導するのには適正がやはりあると思います。向き不向きはあって、不向きな人は冗談抜きですべきでない。ここでは進路指導などは置いておくとして一つの授業を成立させていくのに重要だと思うことを書いておきたいと思います。

努力で何とかできない天性の物もあると思いますが、さすがにそれではこの話が終わってしまうので、努力で変えられる部分で話を進めようと思います。

一つは指導に当たっての知識。これがないとお話にならない。大人に話をする場合は最低限これがあれば、おもしろくはなかったけれどタメになるいい話を聞いた、と感じてもらえると思います。

しかし、知識といってもこれは一言では言い表せないものです。教えることだけ知っていればいいというわけではないですから、その先をふまえて知識を蓄えておく必要があります。

子供はその人の背景を見抜きますから、底の浅い知識ではすぐにばれます(かといって雑学王ならいいというわけでもないですが)。引き出しが多いということからベテランの講師が指導がうまいといわれるのはその点もあるかと思います。

これは講師を目指す方なら比較的容易なことだと思います。問題はもう一つのステージスキル。これがない方は早急に鍛えるべき、できないならやめるべきです。

ステージスキルというと楽しませるというような物を想像されるかもしれませんが、それだけではなくデリバリースキルといって、いかに相手に浸透するように伝えられるかが鍵なわけです。

そのためには、声の大小、量、高低がその場(指導内容と雰囲気、教室の広さ)に適しているかに始まり、文字の大きさ、読み易さ、板書のまとまり具合(見た目の綺麗さ)、説明の噛み砕き加減、ボディランゲージと適切な生徒とのやりとり…たくさんあります。これらができないなら指導する資格はないといえます。

学生の方でその科目のおもしろさを伝えたい!といって講師を目指す方は多いですが、えてして知識面だけに偏ってしまうことがあります。変な質問がくると答えられない羽目に陥ります。知らないとはいえないけれども、何といえばいいか分からない。そのまごまごした瞬間に生徒は思います。ああ、この先生だめだ、と。

ごまかすというと語弊がありますが、子供に不安を与える態度は避けなければいけないでしょうから、その点では演技も必要です。

演技という点では、講師も人間ですから体調が優れなかったり、乗らないとき、不機嫌なときもあるでしょうが、教室へ入った瞬間、子供の顔を見た瞬間、いつも通りでいないといけません。気分屋はいけません。

知識とステージスキル、両方を鍛えていかないと指導力はまず伸びないでしょうから、不得意な方も是非取り組んでみてください。

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